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関西大学さま 第2学舎4号館においてZEB水準を達成しました!

関西大学さまにおいて既存建物でZEB水準を達成!

今後も環境課題に取り組み、カーボンニュートラルの実現に貢献し続けます!

 

 

■施設概要

 

■背景と目的
 関西大学さまは、カーボンニュートラルの実現に向けて積極的に取り組まれており、その一環として、老朽化が進んでいた第2学舎4号館において、熱源設備の更新計画を当社と共に進めてきました。
 当社はこの更新計画に対し、ZEB化の観点からご提案を行い、既存建築物においても大規模な構造改修を伴わずにZEB水準の実現の可能性があることをご説明しました。
 その結果、熱源設備の更新工事にあわせてZEB相当の改修計画が始動し、環境への配慮と高い省エネルギー性能の両立を目指した取り組みが本格的にスタートしました。

■改修プロセスと技術的な取り組み
 ZEB水準の達成に向け、以下の段階的なアプローチを採用しました。  

 

【ステップ①】現状ベースの性能評価
・現状設備と同等仕様での設備更新を想定したところ、築20年を経た施設でありながらも、BEI(一次エネルギー消費量評価指標)値0.72 ※1 を達成しており、高い省エネ性能を維持していることを確認
※1:学校施設におけるBEIは0.8(新築時)と定められており、この基準値を下回るほど省エネ性能が高い

 

【ステップ②】ZEB化に向けた現実的な最適解の検討
・更新のタイミングを活かし、吸収式冷温水機から高効率なGHPチラーへの熱源更新を計画し、台数制御を導入
・併せて、個別空調機の高効率機種への更新を計画
・既に実施済であった照明のLED化もBEI削減評価に反映

 

【ステップ③】BEI評価とZEB水準達成
・改修後の設備構成を評価プログラムに反映した結果、BEI 0.47を達成し、ZEB水準(BELS★6)を取得

 

【ステップ④】設計・施工
・BEI評価を踏まえて基本計画を立案し、現地調査を経て詳細設計へ反映
・大学さまと密に協議を重ねながら、改修工事を着実に完了

■ZEB認証取得情報
 BELS認証ランク:ZEB水準(★★★★★★)※2 〈最高ランクを取得!〉
 BEI:0.47(削減率53%)
 ※2:ラベル項目の詳細は、国土交通省「エネルギー消費性能ラベル項目の解説」にてご確認いただけます。

■成果と当社の取り組み姿勢
 本取り組みは、通常の設備更新費用に最小限の追加投資を加えることでZEB水準を実現した成功事例です。
 既存建築物のZEB化という高い目標に対し、大学さまの深いご理解と多大なるご協力をいただきながら、初期診断から改修工事の施工まで
 一貫してご支援を行い、ZEB水準の達成に貢献することができました。
 この実績は、他の既存建築物における現実的かつ効果的なZEB化モデルとして、今後のご提案活動に活かしてまいります。
 当社は、今後も、地球環境への貢献とお客さまの課題解決の両立を目指し、ZEB化推進に取り組んでまいります。