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ビル管理に欠かせない! 清掃管理業者の選び方

ビル管理に欠かせない! 清掃管理業者の選び方

ビル管理の業務内容は幅広いものですが、その中でも主要な業務として清掃管理が存在します。ただの「掃除」ではなく、国家資格を必要とする清掃管理業務について、基礎的な知識や業者の選び方を紹介します。

清掃管理とは?

清掃管理業務とは、施設の利用者が快適に過ごせるよう、建物の用途・構造、テナントの特性に合わせて清掃計画を立て、清掃を行う業務です。清掃と言われると建物の美観を維持する「掃除」をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、建物の美観を維持するだけでなく、劣化を防ぎ、衛生環境・保全性・安全性の維持を行うことまで含めた業務が清掃管理です。例えば、空調設備の清掃が十分でなければハウスダストなどが原因で利用者が健康を崩すこともありますし、床へのワックスがけを定期的に行わなければ床材は劣化します。建物や什器に利用される素材は多種多様なため、それに合わせて適切な器具や手法を使う必要もあります。このため、清掃管理は専門の国家資格も存在する専門性が高い業務なのです。

清掃管理はビル管理法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)という法律で義務付けられた業務のひとつです。適切な管理者を選定してビルの環境衛生を保ち、利用者にとって快適な環境を作るため、定期的な清掃管理を行い、結果を報告することはオーナーの義務です。清掃管理を怠った場合、都道府県知事や保険所長による改善命令が下ったり、最悪の場合は施設の利用停止処分やオーナーへの罰則といった不利益を被ったりするため注意しましょう。

主要な清掃管理の業務内容

主要な清掃管理業務には「日常清掃」「定期清掃」「特別清掃」の3種類が存在します。それぞれの業務内容について解説します。

日常清掃

日常清掃

日常清掃とは、日常的に行う清掃作業のことです。清掃管理業務の中では最も作業頻度が高く、多くの場合、1日に1回以上は行われます。日常清掃はいわゆる「清掃」という言葉からイメージしやすい業務内容であり、例として以下のような清掃が行われます。

● トイレ清掃
● エントランスやフロアの除塵・掃除機掛け
● 手が届く範囲でのガラス清掃
● ドアノブ清掃
● フロアマットの清掃
● 机・椅子の清掃
● 落ち葉の除去

定期清掃

定期清掃

日常清掃に対して、内容によっては月に1回から年に1回程度の頻度で定期的に行われる清掃業務のことを定期清掃と呼びます。定期清掃は日常清掃以上に専門的な知識と器具を利用する業務であり、一例としては以下のようなものが挙げられます。

● フロア全体のワックスがけ
● カーペット洗浄
● 照明器具清掃

日常清掃では十分に手が届かない箇所の清掃や、強力な洗浄剤を使用した床洗浄など、より専門的な清掃業務のため、基本的には規模が大きく、営業時間中に作業を行うことは困難なケースが多くなります。そのため、一般的に施設の休業日や夜間に作業が行われます。

特別清掃

特別清掃

特別清掃とは最も専門性の高い清掃業務であり、内容や建物環境に合わせて半年~数年に1回程度行われます。また、定期清掃以上に大規模に実施することも多くあります。主要な業務は以下のような、施設の美観だけでなく衛生環境も保つものです。

● 空調機器の清掃
● 高所のガラス洗浄
● 水道・水処理機器の清掃
● 病害虫やネズミ等の駆除

清掃管理を専門業者に依頼するメリット

清掃管理について、「掃除なら従業員に任せても大丈夫じゃないか?」と考えるオーナーの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、清掃管理を専門業者に依頼することには以下のような明確なメリットがあります。

専門性の高い業務である

清掃管理は高度なものほど専門性が高く、適切な管理には国家資格が必要です。国家資格には「ビルクリーニング技能士」「清掃作業監督者」「建築物環境衛生管理技術者」といったものが存在し、有資格者でなくては行えない業務も存在します。ビルに使われる素材次第で洗剤や器具を変えなくてはならず、高所作業など危険な作業が必要なこともあります。そうした専門性の高い業務をこなすのは、専門業者でなくては難しいでしょう。

利用者が安心でき、資産価値も高まる

清掃管理が適切に行われている建物では、感染症やアレルギーなどのリスクが低減されるため、安心して利用することができます。特にここ数年の動きとして、感染症対策などを利用者が強く意識するようになっているため、以前よりも衛生環境が保たれた建物への印象が良くなる傾向があります。

また、清掃管理によって美観が保たれるということは、資産価値が保たれるということでもあります。逆に、定期清掃や特別清掃など専門性の高い作業を通じて適切な清掃管理が行われていない建物は、美観や利用者の快適性が損なわれ、資産価値が低下していきます。適切な清掃管理が行えるのは、やはり専門業者であり、従業員では技術的にも難しいでしょう。

建物の資産価値を高め、利用者の安全を確保するためにも清掃管理は専門業者に任せることをおすすめします。

生産性を向上できる

従業員が業務外で自社ビルの清掃を行うことは、一見するといいことのように思えます。ですが、実際は日常清掃レベルでも清掃管理には時間がかかります。単に除塵を行うだけでも毎日複数名の社員が数十分から1時間以上を使うことになるうえ、専門的な技術がなければ同じ時間をかけたとしても十分な清掃は行えません。高所作業や空調設備の清掃などの高度な作業を行わせる場合、十分な安全策がとられていなければ労働災害につながりますし、適切な監督者なしにそういった業務を行わせることでコンプライアンスを損なうおそれもあるでしょう。専門業者に任せることで、こうした問題を未然に防ぐことが可能です。

また、日常清掃から定期清掃まで一貫して同じ業者に依頼することで、定期清掃や特別清掃の際に、より計画的で適切なメンテナンスが行なえるため、コストを抑えられます。生産性向上のためにも、清掃管理は専門業者に任せましょう。

清掃管理業者の選び方

とはいえ、清掃管理を外注するには専門業者の選定基準が必要です。様々な清掃管理業者が存在するものの、どのような業者を選べば良いのでしょうか。

国家資格を保有している

清掃管理は専門知識が必要な高度な業務です。国家資格が存在し、有資格者でなくては行えない業務も存在します。国家資格を保有する専門業者であれば、日常清掃から特別清掃まで請け負ってくれるため、清掃管理そのもののコストを抑えられます。また、法律で義務付けられた管理報告についても、専門業者であれば抜かりなく進めてくれるため、オーナーの業務負担を軽減できます。

清掃の計画を含め、長期的な支援を行ってくれる

清掃管理はスポット的に行うものでなく、建物の特性やオーナーの希望、利用者の利用時間に合わせて計画的に行わなければなりません。休日や夜間など、業務と重ならず、利用者に迷惑をかけないタイミングで清掃管理を行うには、オーナーとともに二人三脚で長期計画を立てて管理作業を進行してくれる業者を選ぶ必要があります。

ワンストップでビル全体をメンテナンスできる

特に空調機器の清掃や水道・水処理機器の清掃は、単にスポット的に行うよりも設備管理やビル全体のメンテナンスと同時に行うことで、稼働時のエネルギーロスや作業の手間を最小限に抑えられます。また、定期清掃や特別清掃といった大規模な清掃管理業務の計画を立てる際に、他のビルメンテナンス作業と組み合わせることで、メンテナンス時間を削減できます。

単に清掃ができる業者ではなく、ワンストップでビル全体を管理してくれるビル管理業者を選びましょう。

清掃インスペクションのしくみがある

清掃インスペクションとは、清掃回数を評価するのではなく、実際に現場が一定の基準を超えて清掃されているかをチェックして評価を行う仕組みのことです。従来、清掃管理は「清掃を何回行ったか」を報告する形で評価されていました。しかし、利用者の衛生観念が向上し、ビルに求められる清掃管理の品質も上がっています。それに従って、近年では床の光反射や有機物の残留などを検査し、その基準を超えて現場が清掃されているかを管理する清掃インスペクションが求められるようになりました。例えば、既存の清掃管理の評価に加えて、定期的に清掃インスペクションによる評価を行うことで、清掃の水準を一定に保てます。そうした業者を選ぶことで、明確に一定以上の水準で清掃が行われるようになるため、ビルの美観や資産価値を保ち続けられます。

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