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我慢の『省エネ』していませんか?

我慢の『省エネ』していませんか?

成果の出るエネルギーマネジメントとは――具体的な取り組み方法もご紹介――

エネルギーマネジメントとは

 エネルギーマネジメントとは、家庭やオフィスビル、工場などのエネルギー(電気やガス等)使用状況を可視化し、管理することを指す言葉です。

 例えば、冷暖房を夏場28度、冬場20度に設定したり、つきっぱなしの照明やエアコンなどの無駄遣いを改善するなど、多くの方がごく当たり前のようにやっている「職場の省エネ施策」は、実はエネルギーマネジメントなのです。

 問題は、そういった「ごく当たり前の省エネ施策」は、あまり効果的なエネルギーマネジメントではなく、「我慢の省エネ」でしかない、ということです。

こんな「我慢」ありませんか?

 夏の盛りに外回りの営業から帰ってきた時に、職場の中が28度の冷房のせいで「むわっ」と暑い。見れば職場の誰もが汗をかきながら仕事をしている。そんな時に「ああ、冷房がもっと効いていればなあ」と思った経験はありませんか?

 でも、たいていの人は省エネ施策だから仕方ない、と思って不快さに我慢しています。これが「我慢の省エネ」なのです。

「我慢の省エネ」が良くない理由

 「我慢の省エネ」ですが、本当に省エネにつながっているのでしょうか?

 実は建物全体の設計や空気の流れ、冷房の機能、熱の逃げ道などによって、冷房28度でも涼しいオフィスもあれば、20度でも暑いオフィスもあります。 結局、建物全体を見直さなければ、実は環境にもオフィスで働く人にも優しくない状態が続いている、ということも十分あり得るわけです。

 したがって、快適で心地よく過ごせ、また管理側にも大きな負担がないという「脱・我慢の省エネ」を意識するのがいいでしょう。

企業がエネルギーマネジメントに取り組む理由

今日、多くの企業がエネルギーマネジメントに積極的に取り組んでいます。その理由は何なのでしょうか?

経済的なメリット

 経費節減施策としてまずは節電を、と考えるオーナーの方も多いのではないでしょうか? 事実、電気代は原料価格の高騰などが理由で、年々増加の一途をたどっています。

企業がエネルギーマネジメントの経済的なメリット
(出典:資源エネルギー庁 日本のエネルギー 2020年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」

 値上がり傾向は現在でも続いているため、電気使用量を抑えることは経費節減に有効です。

 ただし、すでに書いたようにこまめに電気を消したり、冷暖房の使用を抑えたとしても、電気使用量を抑える抜本的な対策にはならないことがあります。

環境問題へのアプローチ

 かねてより省エネ法による「エネルギー使用状況届出書」の提出義務もありましたが、今日では世界的な流れとしてSDGsといった思想が重要視され、日本を含む124か国と1地域がすでに、2050年までのカーボンニュートラル実現を表明しています。そのような流れの中では、省エネ施策に対して積極的であることをきちんとPRすれば、それだけ企業のイメージ向上にもつながります。

 逆に、きちんとしたエネルギーマネジメントを行っていないということは、具体的な省エネの取り組みについてPRできないということになります。国家的なエネルギー施策に沿わないという理由で補助金や支援金の獲得が難しくなるということもあり得ます。

エネルギーマネジメントを続けていくために

 このように企業には、経済的にも、社会的にも、事業継続のためにも、エネルギーマネジメントに取り組まなければならない理由があります。エネルギーマネジメントへの継続的な投資はただの社会的なアピールというだけでなく、事業を続けていくために必要な経費なのです。ですが、生産性を上げていくためにも、できるだけ社員にはメインの業務に集中してほしいと思われている方が多いのではないでしょうか?

 そのため、エネルギーマネジメントを行う場合には、「エネルギーマネジメントシステム」を導入することをお勧めします。

エネルギーマネジメントシステムとは

 エネルギーマネジメントシステム(EMS)とは、エネルギーマネジメントの状況を計測し、数値管理や分析をより簡単にできるようにするシステムのことです。

エネルギーマネジメントシステム(EMS)導入のメリット

 EMSを導入することは、以下のようなメリットを生み出します。

・ヒューマンエラーなく、正確な情報を取得できる
EMSの導入なしに正確なエネルギーマネジメントを行うためには、建築や電気技術についての専門的な知識が必要になります。人間の手では計測ミスや計算違いも起こりえます。EMSを導入することで、何もない状態よりも遥かに作業が手早く、楽になるのは言うまでもありません。

・リアルタイムに情報収集ができる
EMSを導入すれば、リアルタイムに現在のエネルギー使用状況を可視化できます。これを人力で行うためには、一日中専門知識を持った社員がビルメンテナンスを行い続けることになり、莫大なコストがかかってしまいます。

・エネルギー消費を自動的に把握できる
いつ、どのようにエネルギーが使われているのかを把握できます。EMS導入によって、隠れた無駄使いを洗い出し、ただしく省エネ施策を進めていくことができます。

成果の出るエネルギーマネジメントの6STEP

 それでは、実際にエネルギーマネジメントの成果を出すためには何をすればいいのでしょうか。大きな流れとしては「見える化」→「分析」→「改善提案」→「対策」のサイクルとなりますが、実務においてはこれを下記のような6つのステップで進めていくことになります。

【1】 エネルギー使用実態の調査
【2】 省エネルギー対策項目の抽出
【3】 省エネルギー効果の試算
【4】 費用対効果の評価
【5】 対策の実施
【6】 結果の検証

成果の出るエネルギーマネジメントの6STEP

エネルギーマネジメントに関するご相談は大阪ガスファシリティーズへ

 記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。エネルギーマネジメントについて、簡単ではありますがこのようにまとめさせていただきました。この記事があなたのお役に立ったなら幸いです。

 以下のような方には、さらに大阪ガスファシリティーズがお手伝いできることがあるかもしれません。

● エネルギーマネジメントについてさらに詳しい内容を知りたいと思われた方
● 電気料金の節約に興味がある方
● SDGsのアピールポイントとして、ビルの省エネルギー対策を進めたい方
● エネルギー使用状況届出書の記入に苦慮されている方
● ネット・ゼロ・エネルギー・ビル化(ZEB)による補助金に興味がある方

 ぜひとも大阪ガスファシリティーズにご連絡くださいませ!

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