建物オーナーさま必見!データマネジメントと現状分析の重要性とは?早期発見でコスト増を防ぐ
「建物の修繕箇所の履歴や経緯がわからなくなってしまった」
「建物のエネルギー管理をしたいが、設備情報が分散しているため手間がかかる」
「必要な設備情報がすぐにわからない」
これらの悩みを持つ建物オーナーさまもいるのではないでしょうか?
この課題に取り組むためには、建物の各種データを設備台帳にしっかり記録し、分析することが出発点となります。
今回は、建物の現状分析を行う重要性や、現状分析を怠った場合に発生するトラブル、大阪ガスファシリティーズのデータマネジメントについて解説します。
建物管理に関する問い合わせは大阪ガスファシリティーズへ
目次
建物の現状分析を怠った場合に起こりえるトラブル事例
建物を所有するオーナーさまならば、「建物の設備、その設置場所や設置数などは把握できていて当然」と一般的には思われるかもしれません。しかし、現実には、きちんと把握できていないケースが多くあるのです。
建物の現状分析や一元管理を怠り、設備の劣化や老朽化を放置した場合に考えられる事例を見てみましょう。
設備 | トラブル発生事例 |
---|---|
給水管・排水管 |
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空調 |
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冷凍機等の熱源機器 |
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エレベーター |
|
照明 |
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また、建物設備の一元管理を行なわない場合、以下のような懸念も生じます。
- 修繕の必要箇所の見落としが発生し、修繕費が莫大になる可能性がある
- 施設利用者や入居者の安全確保ができない
- 快適性が損なわれ、施設利用者や入居者とのトラブル発生の原因になる
- 設備管理の担当者が退職し、十分な引き継ぎが行なわれない場合、それまでの経緯や記録がわからなくなる
- 各設備のメンテナンスを別々の点検業者に依頼すると、連携が取れていないためにメンテナンスコストが多額になる
上記のような事例を防ぐためには、建物の現状分析、状況の「見える化」により、問題や改善点をあぶり出すことが重要になってきます。また、トラブルを未然に防ぐだけでなく、設備の欠陥箇所に気付くことができれば早期対処・コスト削減にも繋がるのです。
大阪ガスファシリティーズが考える「データマネジメント」とは?
ビジネスの世界におけるデータマネジメントとは、自社のビジネスを成長させるために、活用できるデータを維持・管理することを指します。
建物の運営管理におけるデータマネジメントのポイントは以下の通りです。
- オーナーさま所有の建物の図面や設備台帳をデジタルデータで整理、管理する
- 設備の現状、更新工事による変更箇所をデジタル化された建築・設備図面または台帳に反映させて管理する
データマネジメントでは、データが常に最新情報であり、いつでもデータにアクセスしやすい状況にあることが必須です。随時正確な最新情報にアクセス可能になれば、効率の良い建物の運営管理につながります。
例えば、データマネジメントを行うことによって以下のようなメリットが生まれるでしょう。
- データを探す・分析する時間が短縮され、経営判断の迅速化に繋がる
- 関係する人が等しく同じ最新情報を確認することができ、情報伝達時の齟齬がなくなる
- 実施すべきことを漏れなく実施できるようになり、手戻りの手間・コストの削減に繋がる
- 紙媒体をデジタル化することで保管場所・コストを小さくすることができる
大阪ガスファシリティーズの「データマネジメントサービス」
大阪ガスファシリティーズでは、現状を把握し続け、継続的な建物設備管理に貢献するデータマネジメントサービスを提供しています。ここでは、メインとなる2つのサービスを紹介します。
データマネジメント1.建物の図面・設備台帳管理
まず「建物の図面・設備台帳管理サービス」の流れを解説します。
・STEP1.建物の調査
調査開始時点で必要と思われる建築・設備情報を、建物・階を明確にして、室単位での調査を実施します。
・STEP2.システム入力
初回の建物調査以降の設備更新やメンテナンス履歴を、大阪ガスファシリティーズがオーナーさまから集約します。大阪ガスファシリティーズでは、その情報をシステムに入力し、定期的に情報を更新します。
情報の収集やメンテナンス履歴の定期的な更新による、オーナーさまが得られるメリットは次のとおりです。
- 事業拡大による管理物件・設備の増加、経年劣化で実施した修繕による現状変更、施設担当者の省人化または退職といったことを原因とする、図面や台帳整備の不十分を避けられる
- データマネジメントの一元管理により、蓄積された情報をいつでも取り出し、最新情報の確認が可能になる
- オーナーさまが本来業務に専念できる環境ができる
・STEP3.データベースでの管理
既存の二次元データや紙ベースのデータを一元管理し、オーナーさまへCAFMシステムによるサービスを提供します。CAFMとは、建物の管理情報をデータベース化や一元化し、情報の蓄積・提供・分析を行なうシステムのことです。
一元管理には情報検索の迅速化、業務効率化などのメリットがあるため、情報を継続的に記録し、更新させることが大切です。
データマネジメント2.CAFMと設備台帳管理サービスでLCC※を最適化
最後に、大阪ガスファシリティーズのCAFMを利用した図面設備台帳管理システムについて解説します。
※LCC(ライフサイクルコスト)…建築物の設計や施工、維持管理、最終的な解体などの一連に要するすべての費用
・CAFMなら一元管理が可能
建物の細部の変化をCAFMでコンピューターシステムに保管すると、多面的な評価や無駄なコストの整理が可能になります。また、各設備機器のマニュアルや仕様、メンテナンス履歴等が一元管理されます。
・設備台帳の更新でいつでも最新情報を抽出可能
大阪ガスファシリティーズでは、設備の更新・修繕履歴・撤去・新設などの情報を、定期的に台帳記録に更新します。オーナーさまは、クラウドデータから最新データをいつでも閲覧したり、抽出して管理できるようになります。
まとめ
建物のエネルギー管理や修繕管理を実行するには、まずは建物の現状を把握し、情報を一元化することが必要です。
建物の図面や設備台帳管理が十分になされていれば、設備の問題点への早期対処が可能となり、オーナーさまは日常業務に専念できるだけでなく、スピード感のある経営判断も可能になります。
「設備の情報を一元化したい」「いつでも設備の最新情報を取り出せるようにしたい」などのお悩みを持つオーナーさまは、大阪ガスファシリティーズにご相談ください。
建物管理に関する問い合わせは大阪ガスファシリティーズへ