ビルの日常点検とは?3つの重要性とオーナーさまの悩み解決手法
ビルの安全性を確保したい、ビル管理の手間を削減したいとお考えの建物オーナーさまのなかには「日常点検はなぜ重要?」「ビルの日常点検の課題や解決方法は?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。
日常点検とは、法令に基づき実施される法定点検とは別に、施設や設備の管理者が一定の頻度で施設内を巡回し、目視確認を中心に設備の運転状態や異常の有無などを確認する作業のことです。
適切な日常点検の実施は、ビルの安全性の確保、ライフサイクルコストの削減などにつながります。
今回は、ビルの日常点検に関する建物オーナーさまの悩みや重要性、大阪ガスファシリティーズのビル・マネジメントサービス(BM)についても紹介します。
日常点検のサポートに関するお問い合わせは大阪ガスファシリティーズへ
目次
ビルの日常点検に関するオーナーさまの悩み
まずは、「ビルの日常点検にかかる負担を減らしたい」と考える建物オーナーさまによくある悩みについて解説します。
点検業者の技術を判断できない
ビルの日常点検では、設備の異常を発見する技術が必要です。しかし、建物オーナーさまが日常点検を依頼する時点で、点検業者がどの程度の技術を持っているのか判断するのは難しいでしょう。
また、点検業者がビルの日常点検にかかわる法的知識や、オーナーさまとのコミュニケーション能力を持っているかの評価も必要です。
点検データの管理が面倒
点検業者から報告書を受け取ったあと、オーナーさまには今後の法定点検や日常点検のために、適切に書類を整理し管理する必要性が生じます。この作業はオーナーさまだけでなく、現場の担当者にとっても大きな負担となるでしょう。紙媒体で報告書を保管する場合は、その量が膨大になることが予想されます。
また、報告書の内容確認には時間と労力がかかります。さらに、点検結果の妥当性をチェックすることにも多大な労力が必要です。特に、複数のビルを所有している場合は、オーナーさまや現場の担当者にとって、これらの作業は一層の負担となるでしょう。
ビルの日常点検とは?3つの重要性
ビルの日常点検とは、施設や設備の管理者が定期的に施設内を巡回し、おもに目視で施設や設備の状態や異常の有無を確認する作業のことです。ここでは、ビルの日常点検を行なう3つの重要性について解説します。
安全性の確保
建物オーナーさまは法令に基づき、テナントや利用者、近隣に対して安全なビル環境を提供することが求められます。
法定点検に加え日常点検を行うことにより、施設や設備の異常や劣化を早期に発見し、適切な対処を施せば建物の安全性が向上するため、施設や設備の異常発生によるリスクを早期に回避することが期待できます。
建物の保守と寿命の延長
適切な日常点検を実施することで、設備の寿命を延ばすことが期待できます。設備の寿命が延びると、結果的に建物の寿命の延長にもつながります。
また、劣化や異常を早期に発見できると、大規模な修理や多くの部品交換を避けることができるため、ライフサイクルコストの削減も可能です。
災害発生時のトラブル防止
日常点検を行なうことで、設備が常に正常に稼働する状態を保つことが期待できます。これにより、火災や地震などの災害が発生した際に、トラブルを未然に防ぐことが可能になります。
ビルのおもな日常点検7項目
次に、ビルのおもな日常点検7項目について見ていきましょう。
電気設備
電気設備の日常点検では、受電設備や変電設備、分電盤、太陽光発電設備といった電気設備などに異常はないかなどを確認します。照明の状態確認も広い意味で電気設備の日常点検に含まれます。電気設備の日常点検を適切に実施することで、漏電や火災、感電などを防ぐことができます。
給排水設備
給排水設備の日常点検では、高架水槽、受水槽、排水槽といった槽関係や、それに付帯するポンプ等の機械設備を点検します。このとき、異臭や異音、外装の変色や錆、給水管からの水漏れなどもチェックします。また、ビルによってはトイレ、シンク、排水溝などの異常や漏水も確認します。
消防設備
消防設備の日常点検は、火災発生の際、利用者や建物の安全性を確保するうえで重要な作業です。避難経路、防火扉、シャッターなどの付近に障害物が置かれていないかのチェックや、誘導灯が正常に点灯しているか、消火器が適切な場所に設置され変形していないかどうかも確認します。
建物(内部・外部)
ビルの日常点検では、建物外観(内部・外部)の傷みにも注意が必要です。外装の傷みは、外壁タイル等の落下事故や雨漏りなどの原因になる可能性があるためです。
具体的には、外壁のひび割れやタイルの浮き、錆び汁の発生などの損傷がないかを確認し、必要に応じて修繕します。
また、屋上防水の損傷や落ち葉などが原因の排水不良により水たまりができていないか、飛散する恐れのある物がないかも確認する必要があります。
空調設備
空調設備の日常点検は、温度や湿度などの室内環境を快適に保つために行ないます。空調設備がタイマーどおりに動作・停止しているか、室外機の異音や異常振動がないか、室外機周辺や熱交換器に油のにじみ、サビ、傷などがないかをチェックします。
機械設備
例えばエレベーターの日常点検では、異常振動や異音がないか、扉がスムーズに開閉するかを確認します。このような機械設備の日常点検を適切に行なうことで、ビルの安全性と快適性を確保し、利用者に安心して使用してもらうことができます。
共用部分
共用廊下やエントランスなどの共用部において、安全性の観点から修繕や改善の必要性があるか確認します。例えば、階段の滑り止めが傷んでいないか、床の浮きや不陸がないか、エントランス扉のレールにゴミなどの異物がないか、階段の手すりにぐらつきがないかなどを確認します。
大阪ガスファシリティーズのビル・マネジメントサービス(BM)とは?
大阪ガスファシリティーズでは、建物管理に関する長年の経験と専門知識を活かし、お客様の視点に立って管理業務の効率化やコスト削減を実現するオーナー代行サービス「ユーティリティファシリティマネジメントサービス(UFM)」を提供しています。
サービスの一つ、ビル・マネジメントサービス(BM)では、ビル管理の専門家が建物オーナーさまに対し、日常点検を含むビル管理業務の省力化・省コスト化を実現するため、以下のようなビル管理の最適化提案を行なっています。
- 現状調査サービスとインスペクション
- 業務仕様書の作成、見直し
- IoTの導入を含む管理体制の最適化
大阪ガスファシリティーズのビル・マネジメントサービス(BM)では、建物の維持管理コストの最小化を目指します。また、技術革新や法改正に即応するため、社内で定期的な教育を実施し、最新の知識と高度な技術で建物オーナーさまをサポートします。
「日常点検のサポート」なら大阪ガスファシリティーズへ
ビルの日常点検は、ビルの安全性を確保し、建物の保守と長寿命化、災害発生時のトラブル防止に欠かせない要素です。
大阪ガスファシリティーズは、長年の経験と専門知識を活かした日常点検を通じて、オーナーさま建物・設備の安全と長寿命化を実現します。
また、大阪ガスファシリティーズのビル・マネジメントサービス(BM)では、日常点検における現在の課題の洗い出し、建物の特性を踏まえた点検方法の見直しを提案することで、ライフサイクルコストの削減と環境保全を実現します。
建物の日常点検にお悩みのオーナーさまは、ぜひ大阪ガスファシリティーズにお問い合わせください。
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